海田賢彦
当院高度救命救急センターの歴史
当センターは昭和54年に開設され、東京多摩地域と23区西部をカバーする役割を果たしてきました。年間4万件の救急患者、1万台の救急車、2千件の3次救急患者を受けております。また患者数だけではなく、厚生労働省の行う救命センターの質の評価においても常にトップクラスを保っています。
救急医学(TCC)
センターは、1・2次救急患者の対応をする救急初期診療チームと3次救急患者の対応をするチームの2つの部門に分かれています。我々は、外傷、熱傷、中毒、敗血症、心肺停止、スーパー母体などの3次重症救急患者の初療から根本治療そして集中治療まで全てを担当しており、院内ではTrauma & Critical Care medicine略してTCCと呼ばれています。
当教室は、各個人の要望に応じて様々な研修のスタイルを可能とし、一般外科、心臓血管外科、呼吸器外科、形成外科、整形外科、脳神経外科、放射線科、循環器内科、精神科と多種多様なサブスペシャリティーを持ったスタッフが常駐しています。非常に個性溢れるメンバーですが、互いの専門性を尊重し信頼しあい、救命という目標に向かって日々診療に懸命に取り組んでいます。
また日々の診療だけではなく、JATEC、ICLS、ALSO、ABLSなどのトレーニングコースの受講にも積極的に取り組んでいます。
そして学術面においても、基礎・臨床研究、国内外の学会参加、論文投稿、国内外の留学にも力を入れています。（詳しくは研究ページをご参照ください）
勤務形態としては、日直、当直のシフト制勤務を導入しています。一般的に救急というと体力的にも精神的にもきついと思われがちですが、オンオフを明確にし、家族との時間を十分にもてるよう最大限配慮しています。
スタッフの卒業大学、初期研修病院は様々です。救急に興味のある方であれば大歓迎です。
共に戦いましょう
当センターは伝統のある日本屈指の救命救急センターです。良き伝統に幹細胞などの先進的な取り組みを融合させ、さらなる進化を目指しています。当院の近くには井之頭恩賜公園がありますが、もともと井の頭とは徳川家光が井戸の中で一番であると評したことから井の頭という地名になったそうです。三鷹の地から世界の頭を目指して共に戦う仲間を募集しています。
